私たちの暮らす宮崎県は過ごしやすい気候に恵まれ、多くの自然に囲まれたとても住み良い街です。山、川、海と清んだ空気に癒される、大切なふるさとです。
宮崎県の森林面積は約76%を誇り全国でも7番目と多く、自然を生きる動植物にとっても豊かな環境と言えます。
しかし現代では世界各国の発展と共に温暖化や自然破壊へと繋がる異常気象など懸念される社会問題が数多く存在することも、また重大な事実です。
地球が誕生してから現在まで計り知れない時を経て、自然界を始め多くの生態系が生命を育んで来ました。
私たちのありとあらゆる身近な所に多く使われている「木」も自然界にとってなくてはならない「宝」です。

自然界におけるシロアリの役割

森林は酸素を作り出し、形を変えて紙や住宅に生まれかわる。高い性能から人間が生きていくために必要不可欠な資源です。
自然災害や害虫によって倒れ、倒木となってしまう木も他の生物にとって大切な栄養となり形を変えて自然界を生き続けます。そんな倒木となった木を土に還す役割りを担うひとつが「シロアリ」なのです。
恐竜が存在した大昔から生息していたとされるシロアリは、地球の生態系のバランスを整える役目を今もなお、続けています。

人類の発展の被害者でもあるシロアリ

私達が毎日生活を送る家も木造住宅からRC鉄筋コンクリートなど、一生において一番の買い物であり夢や沢山の思い出が詰まった、後世へと引き継いでゆくかけがえのない「財産」です。
経済の発展と共に、森林を切り開き宅地として人間が住み良い街づくりをして来た事にも先代様の多くの苦労や敬意を忘れてはならないものです。

しかしながら自然界も、古くから生息してきた生物であるシロアリも、人間に環境を脅かされて来たのかもしれません。シロアリは地中に本巣を構え一生を地中の中で暮らします。人間が家を建てるという事はシロアリの巣の上に建築していると言っても過言ではないのです。

これまで多くのお客様の家を守るお手伝いに携わらせて参りましたが、お客様一人一人に様々な愛着や柱に残った傷、お子様の残した落書きなどを目にすると「大切な家 いつまでも」という想いがお客様からしみじみと感じられます。
そんなかけがえのない財産を加害してしまうシロアリもまた、必死で生きているのだと憎みようのない想いに駆られます。

「命」の尊さを忘れず、お客様一人一人の想いを大切に守っていかなければならない

人と様々な生き物が共存していく他ない現代では、互いが互いを理解し合い、守り合わなければならないと感じています。
私どもは、お客様の大切な「家」という環境・財産が蝕まれている問題に対して、シロアリの駆除というシロアリの命を絶つ行為を業務としています。
人もシロアリも大切な場所で「命」を育んできたという共通点があります。大袈裟な考えかも知れませんが、この仕事を全うする者として「命」の尊さを忘れず、お客様一人一人の想いを大切に守っていかなければならないと切実な想いを感じています。
「大切な家 いつまでも」という想いを胸に、お客様の大切な家をお守りする使命を全うすることをわたしたちは目指します。

白ありの児湯消毒代表　井ノ上　達也