公益社団法人 日本しろあり対策協会認定資格取得しろあり防除施工士 登録番号 第13470号

蟻害・腐朽検査士 登録番号 宮崎県-17-0053号

JBTA一般社団法人日本ホウ酸処理協会会員1級ホウ酸施工士 認定番号000555号

ホウ酸処理

2024年4月18日

ホウ酸処理について詳しくご説明

ここではホウ酸とは何か?ホウ酸をどのように住宅に使用するかなどボロンdeガード工法について詳しくご説明いたします。

 

 

ホウ酸は「自然素材」

ホウ酸は米・カルフォルニア州や西トルコの鉱脈で採掘される「ホウ酸塩鉱物」を精製して作られます。ホウ酸は鉱脈のほかにも、海水、淡水、岩石、すべての植物、土壌などに存在する「天然物」です。

 

 

 

私たちの身近にある「ホウ酸」といえば

ホウ酸と聞いてまず目薬や、ゴキブリのホウ酸団子を思い出す方も多いのではないでしょうか。

これらは、ホウ酸が哺乳動物に安全で哺乳動物以外には激しく作用するからできる芸当です。

その他にも温泉の成分にも入っていたり洗剤などにも含まれています。

 

 

また、植物はホウ酸が無いと枯れてしまいます。全てのホウ酸は微量のホウ酸に依存しながら繁茂を続け、必要なホウ酸を大地や水から調達します。人間は必要なホウ酸を植物から得ています。ホウ酸は植物にとって不可欠であると同時に、人間にとっても栄養学的に重要なのです。

 

では、ホウ酸をどのように住宅のシロアリ対策に使用するのでしょうか?

ホウ酸を住宅で使用するには、高濃度のホウ酸水溶液として住宅の木材に含浸させていきます。

既存住宅であれば床下から処理できる全ての木部に対してホウ酸を注入したり噴霧してたっぷりと染み込ませます。

新築住宅であればより広範囲の木部を処理することが可能です。

 

 

まず、ホウ酸は無機鉱物ですのでその成分や質量が自然分解されて小さくなったり、無くなったりすることがありません。

例えば、

・ダイヤモンドやガラスなども無機物ですので年月と共に減っていくこともありません。

・海の海水=塩分も無機物ですのでいつかは水に戻るといったこともありません。

 

【無機物】であることがとても重要なポイントとなります。

つまりホウ酸はシロアリ対策としての効果が無くならないといった特性があります。

 

では逆の【有機物】に目を向けてみると、一般的に使用されるシロアリ防蟻薬剤(合成殺虫剤)は有機化合物である化学物質を含んでいますので、年月とともに成分揮発や分解をしながらやがて消失します。

殺虫効果は十分にあっても長期的に効果が持続しないということになります。

 

有機化合物をシロアリ対策として使用するには、成分効果が無くなったら再処理を行い続ける必要があります。また化学物質に対する人やペットの健康面や安全性にも注意しなくてはなりません。

 

 

では、ホウ酸はなぜ安全と言えるのでしょうか?

ホウ酸の毒性は食塩同等とされています。ホウ酸を多く含む飲み物にワインがあります。

人間は腎臓機能を備えているため、血液浄化作用があるためホウ酸を摂取し過ぎたとしても細胞に届く前に尿で排出できるので安全なのです。

 

しかしシロアリやゴキブリをはじめとする生物は細胞のホウ酸濃度が一定以上になると、代謝がストップして死んでしまいます。

腎臓機能を持たない昆虫などには激しく作用します。また耐性を持たれることもありません。

昆虫類は「グルーミング」※体を舐めて衛生を保つなどの習性があり、付着したホウ酸を体内に取り入れてしまうことでホウ酸処理の効果を発揮します。

 

成分揮発や分解をしないことが重要!!

ホウ酸は無機物ということがお分かりいただけたと思いますが、成分が揮発しないということはとても大切なことです。

 

例えば揮発性化合物を含む防蟻薬剤などは揮発した成分が空気に混ざり屋内の空気を汚染する可能性が高くなり、施工対象範囲は床下だとしても家にはいろんな隙間が存在しますので流入してきます。

現在では気密性が高く、空気を循環させる建築工法が主流となっていますので、シロアリの薬剤が部屋に戻ってくる可能性があります。

 

特異体質の方への配慮や何かしらの作業事故が起きてからでは遅い

 

高齢者や小さなお子様、妊婦の方など1年中を家で過ごす住まい手の健康にも影響があることは懸念すべき問題点となります。

今の化学物質を含む防蟻薬剤は改良され食塩水よりも安全だとか舐めても大丈夫と言った説明をされる方がいますが、それも危険な見解ではないでしょうか。

 

実際に化学物質過敏症に悩まされている方が全国に多くいらっしゃいます。

そのような症状の方に対しても通常通りの施工をしてしまうのはとても危険なことです。

世界的にも研究者の中で農薬系の薬剤がもたらす健康被害や自然に対する影響への研究報告がされています。

 

シロアリは建物も人も選びません。蟻害や腐食劣化など家を持つ以上は誰しもに訪れる可能性があります。

 

薬剤には薬剤にしかできない特性があり、ホウ酸製剤にしかない特性があります。

 

両方をしっかりと学び、偏った知見だけで判断し、どちらかを否定するのは決して正しいことではありません。

 

選択肢をご用意する

 

お施主様に両方を説明し、選択肢を用意することも大切であり、そこにそれぞれが求める工法や費用対効果があることが大切です。

また合成殺虫剤である防蟻薬剤は有機物ですので効果が3年から5年で消失し0に戻ってしまいます。そうなると5年を目処に再処理を行わなければ持続した効果が保てないことになります。費用も定期的に必要となり経済的にも負担がかかります。

確実に5年毎に対策をしたい方もおられます。効果が持続するホウ酸処理を選択し保証後はアフター点検で経過を見て行きたいという方もおられます。

 

納得のいく選択で、最大限の配慮と効果を生み出すのが我々の役目です。

 

 

世界に目を向けてみると、どれくらい歴史があるの?

ホウ酸処理はオーストラリアでは1930年代から、ニュージーランドでは1950年代から、アメリカでは1980年代から使われています。

特に、全ての構造材に防蟻処理が必要な米・ハワイ州では1990年代からそのほとんどをホウ酸で処理しています。

18世紀に作られたバイオリンの名器・ストラディバリウスの防虫対策にホウ酸が使われているのは有名な話です。

 

駆除に困難を極めているアメリカカンザイシロアリにも

ホウ酸処理が有効!!

アメリカを本場とし日本でも多くのエリアで生息と被害が拡大している外来種・アメリカカンザイシロアリ(乾材シロアリ)は宮崎県では延岡市で生息と被害が確認されています。

弊社が行なった調査物件でも膨大な被害を確認しました。

 

ホウ酸処理は効果が持続するため、アメリカカンザイシロアリの予防・駆除にも有効です。

↓※カンザイシロアリは木材の中からこのような糞粒を山のように落とします。

 

 

弊社では一般社団法人・日本ホウ酸処理協会の認定施工店としてホウ酸処理/ボロンdeガード工法を施工採用しております。

ただシロアリを予防駆除するだけを目的とせず、その家に住む、住まいて様の健康面や安全面にも目を向けたサービスに努めています。

 

より詳しい説明や大切な住まいの点検・調査などお気軽にご用命下さい。

 

CONTACT
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シロアリを家の周りでみた、床下が沈んできた、近隣でシロアリの消毒工事を行なっていた等、シロアリの被害かもと思ったらメール・電話相談などご対応致します。またシロアリの被害にあっていた場合は、お客様の状況にあった施工方法を提案し、お見積もりをさせていただきます。