2024年4月18日
新築住宅・ホウ酸処理のご説明
新築住宅では建設中に構造躯体が全て見えている状態が長いため、ホウ酸処理・ボロンdeガード工法による防腐防蟻対策を隅々まで施すことが可能です。
ここでは新築住宅やリフォーム時に行えるホウ酸処理・ボロンdeガード工法の詳しいご説明をさせていただきます。
新築住宅の防腐防蟻工事には3タイプの施工プランがございます。
【①標準処理】:基礎天端から1mの木部を24%BAE以上のホウ酸水溶液で処理します。水抜き穴および貫通配管部、浴室、玄関は2階床組桁梁までを処理します。
【②1階全部処理】:標準処理の処理範囲に加え、1階木部のすべてを24%BAE以上のホウ酸水溶液で処理します。1階木部とは、2階床下地板下面までの木部を示します。
【③全構造材処理】:1階全部処理に加え、2階床下地板下面より上部の木部を20%BAE以上のホウ酸水溶液で処理をします。野地板表面は処理を行いません。
※下地材など各プランの処理範囲に使用する部材は処理の対象となります。
※化粧材は省きます。
※①②③の施工に対しシロアリ侵入経路遮断処理を適正に行った場合は、施工範囲が変わります。
雨養生の重要性!!
ホウ酸は水と相性が良すぎるが故に、処理した木部が雨や生活水に晒されることで溶脱してしまい効果が無くなってしまいます。
よって雨に晒される外部の木部に対しての使用は効果がありません。
建設中に当然雨が降る日もありますので、ブルーシートなどで処理面が濡れないように養生をすることが必須となります。
この作業を怠ると、どれだけ高濃度のホウ酸水溶液で処理をしても意味がありません。
ホウ酸処理は
ホウ酸濃度 × 処理量 = 雨養生
が最大限の効果を発揮します。
『1次防蟻』
シロアリ侵入経路遮断処理
地下に生息する地下シロアリ(ヤマトシロアリ・イエシロアリ)は地中と繋がった僅かな隙間があれば容易に住宅内部へと侵入してきます。
・土間コンクリートの打ち継ぎ・勝手口の後打ち階段・水抜き穴・セパレート・基礎型枠金具・貫通配管など隙間をそのままにしておくことで築後にシロアリの侵入、被害に繋がるケースがその殆どです。
ボロンdeガード工法では僅かな隙間をホウ酸配合気密シーリング材とホウ酸防蟻気密パテ材を使用しシロアリ侵入経路遮断処理を施します。
新築最長15年保証・既存最長10年保証
新築住宅は新築工事時に施工を行った物件を対象に15年保証(付保条件あり)対応となっており、5年目と10年目に保証継続に伴う有償点検を行います。
※完成した新築1年目の建物は既存扱いとなりますのでご了承下さい。
既存住宅は年数に関わらず5年保証・10年保証(付保条件あり)対応となっております。
※基礎形状や断熱工法によっては下記の通り保証条件が異なります。
外来種・アメリカカンザイシロアリ
本場アメリカから外来種のアメリカカンザイシロアリが日本にも生息域を拡大して全国的に猛威を奮っています。
既に宮崎県にも
宮崎県では延岡市を中心に初めて生息および被害が確認されそのエリアを拡大しています。
同じシロアリでも異なる特徴
古くから日本に生息している地下シロアリのヤマトシロアリやイエシロアリは地下に本巣を構築して地中を移動し、やがて住宅へと侵入してくるのが一般的です。
そして地下シロアリは水を必要とする生物のため湿気のある場所を好んだり、水が近くから摂取できる場所に被害をもたらすケースが良くあります。
カンザイシロアリ(乾材シロアリ)はその名の通り、乾いた木材であっても木材に含まる僅かな水分だけで生きていけます。
住宅地などから羽アリが飛び立つと四方八方に広がり近隣中の家の通気口やいろんな隙間から家屋に侵入し、降り立った木材や家具の割れ目、隙間、または羽アリ自らが直接木材表面に穴を穿孔して潜り込み、そこを巣として家屋中で拡大していき、時期が来ると羽アリが飛び立つサイクルを繰り返します。
物流してしまう!
また洗濯物などに付いた羽アリを知らずに収納してしまったり、多方面に運搬される木材や家具などが物流することで内部に生息しているカンザイ シロアリが新たな場所へと運ばれるケースもあります。
予防も駆除も難しい!
地下シロアリとは侵入経路や生息の習性などが異なるため、予防や駆除の方法も一般的な防蟻対策では効果を発揮するのは困難となります。
一回の処理では完全な駆除は難しく、駆除作業を投げ出してしまう業者もいるほどです。
とても厄介なシロアリです。
カンザイシロアリを見つけるポイント
カンザイシロアリは糞粒を外に出す穴を開けて、巣となっている木材の中に溜まった糞を外へ排出していきます。
家の内外、いたるところでこのような糞粒の山を見た時は高い確率で家に生息、被害があることを示します。
生息エリアでは窓の開けっ放しも注意が必要です。
効果が持続する事が重要
ホウ酸処理・ボロンdeガード工法では効果が持続するホウ酸を使用するため、カンザイシロアリが侵入した場合の予防方法が新築工事の期間や既存住宅からでも行えるため世界的にも最も有効な防蟻対策と言えます。
ホウ酸ダスティング処理
またホウ酸を水溶液として使用せず粉末を直接機械で散粉する【ダスティング】と呼ばれる工法もあります。床下や小屋裏にホウ酸の粉末をエアーで飛ばすことで、通常作業では届かない壁の内部や隙間にホウ酸が隅々まで行き渡ります。
昆虫にとっては生息困難な環境となります。
いろんな形で対策が出来るホウ酸
シロアリ研究の世界的権威者も、最も有効な予防方法として「すべての未処理材にホウ酸水溶液を噴霧すること」などと発表しています。
新築工事ではホウ酸処理の【全構造材処理】が有効と言えます。
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