公益社団法人 日本しろあり対策協会認定資格取得しろあり防除施工士 登録番号 第13470号

蟻害・腐朽検査士 登録番号 宮崎県-17-0053号

JBTA一般社団法人日本ホウ酸処理協会会員1級ホウ酸施工士 認定番号000555号

WORK

2018年6月29日

シロアリ大国 日本

今でも多くの風情ある日本家屋が残っていますが、建築工法から見ても釘を使わず、枘組み(ほぞ)で仕上げていく大工技術には関心するばかりです。一本一本の柱、梁の太さには愕然と驚きます。

日本の四季は梅雨を含めると五季とも呼ばれ、日本家屋特有の風通しに適した高床創り、土壁や漆喰で組まれた構造は日本の風土に適し、知恵に基づいた最適な造りだと言えます。

 

これからますます空き家が増えていく時代の中で、これだけの大きな木材を利用した家屋をあえて購入する方も多くいます。

 

梁を剥き出しにしたり、性能向上リノベーションを行なうことでより価値のある家屋へと生まれ変わるのです。

 

しかし、この新たな価値を生み出すまでに何十年、百数十年と建ち続けてきた家も家屋メンテナンスがされていなければ劣化の道を辿る一方になってしまいます。

劣化の原因には様々な要因があり、地震や台風などの自然災害やカビや腐朽菌、そしてシロアリといった人が原因で起きたことではないものが大半を占めます。

私どもの目線から見るとシロアリは住宅にとって大きな連鎖被害を起こしてしまうといえます。

主要な柱を食害され地震や台風などを受け止める力を失った木材が悲鳴をあげ倒壊してしまったデータも存在します!!

 

では、メンテナンスといっても何をすれば良いのか!?
瓦や外壁塗装、室内というのは人が見て触って感じ取ることが可能ですが、シロアリは木材内部を進んでいくため構造の内部を確認する必要があります。
しかし既存の住宅はあらゆる材料に阻まれ目視の確認を取る事が困難です。

 

宮崎県の生息シロアリは地下シロアリの代表としてイエシロアリとヤマトシロアリが大半を占めています。一部地域にはアメリカカンザイシロアリが生息して、範囲を拡大しております。

 

地下シロアリは必ず「蟻道」と呼ばれる独自の通り道を土壌から構築し基礎や浴室などの水廻りに目立って発生します。
水を必要とするシロアリだからこそ床下の湿気や家が建つ前の土地の状況などが重要になってきます。

シロアリは家が建っている事を判別して、家に入ってくる!?

シロアリには家を判別して侵入できる能力などは全くありません。

シロアリは目が退化し僅かな光を察知する事しか出来ないといわれています。夜、電気を付けていると外灯や網戸に飛んで来たりするのは光に集まる習性の為です。

その反面、嗅覚が「半端ないって!!」(ワールドカップに便乗しまして)という程発達しています。

目の代わりを十分に補っています。

 

床下には建築当初の廃材や長年の経過と共にゴミが蓄積されてしまいます。木材の切れ端や切り屑など多くのゴミが残っていると、まず土壌に一番近い物から食害していきます。

廃材などはシロアリを呼び寄せる原因の1つの為、しっかりと原因を断つことが大切です!!

先程も申し上げた通り、シロアリは水を必要とし、その水を運ぶ事が出来る能力を備えている為、イエシロアリの被害は住宅天井屋根裏にまで及びます。

本当に厄介なのですが、シロアリもまた必死に生きている生物であり、自然界の環境整備を行なう分解者の役目を担っています。

それであっても、大切な家に侵入させない為の対策が必要なのです!!

シロアリは強靭な顎を使って木材の多くを食害するため、あの木は食べないから!ここはこの種類の材料を使ったから大丈夫!!というのは全く当てになりません。

一度侵入すれば色んな物を食害していきます。

主要部のホゾや柱を気付かない間に食べられ、弱った家になってしまいます。

海外の住宅は築何百年と寿命が長く古い家屋こそ信頼性が高い!中古であっても新築よりも価格が高いのに対し、日本の住宅寿命は平均34年とローンが終わった頃には建替えに至るというショッキングな統計があり、売値も土地代だけという話も多く聞きます。

 

地震大国、台風大国の日本だからこその原因でもあり、古い物に愛着を持つも事が難かしく、古い物に自信を持てない理由の一つなのかもしれません。

 

大切な家といつまでも、愛着と思い出を大切に暮らせるような価値ある住宅維持に繋げていく事が大切だと感じます。

 

 

 

 

 

 

 

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シロアリを家の周りでみた、床下が沈んできた、近隣でシロアリの消毒工事を行なっていた等、シロアリの被害かもと思ったらメール・電話相談などご対応致します。またシロアリの被害にあっていた場合は、お客様の状況にあった施工方法を提案し、お見積もりをさせていただきます。