2022年3月17日
シロアリを知る、薬剤を知る
あくまで【簡易的な素人実験】ですが、使用する薬剤にシロアリがどんな反応を示すのか、それを知る事は大切なことです。
しっかりと知りたい方は研究者の実験を参考にして下さい!!
左から、
ホウ酸塩→薬剤→無処理の順にシロアリの飼育箱に挿した状態です。
【※処理材を土に埋める時点で本来のシロアリ対策用途ではありません。】
私が実験した限りでは、
【①ホウ酸塩】根元にほんの数頭寄り付いてはいますが、あまりシロアリの活発な活動が見られません。
食毒性のため摂取したホウ酸塩は腎臓を持たない昆虫類には致命的な効果があります。
また実際にシロアリ対策で使用されるホウ酸塩は無機鉱物で安全性に優れ揮発や分解をすることなく効果が持続します。
(※ゴキブリのホウ酸団子が代表的)
【②薬剤】遅効性で非忌避性薬剤はシロアリが薬剤と気付かずに寄り付いています。忌避性薬剤は薬剤と気付くため寄り付きませんが、非忌避性薬剤は接触したシロアリが巣や仲間に持ち帰る伝達効果があります。
効力期間に限りがあるため再処理が必要です。
【③無処理】さすがに無処理材は明らかな量のシロアリが集まっています。簡単に言えばシロアリのお腹には腸内微生物がいて高効率にエネルギーと栄養を獲得し合うために木材を食べます。
腸内微生物がシロアリを利用している様なものです。
3本の木材を見れば薬剤の特性をシロアリが選んでいるとも言えます。シロアリにとって安全か安全ではないか、これは薬剤を散布する住宅や住まい手にも同じ事が言えるのではないでしょうか。
何かを否定する事は簡単ですが、理解し適切に使い分け、しっかりと選ぶ事が大切です。
人の健康を守り、自然界に重要なシロアリを守る。無駄にシロアリを退治せず人の暮らしと共存することから見えてくるものがあります。
いずれはシロアリ対策をしないといけない時が来たとき、どうぞどうぞ食べて下さいと放置するわけにもいきません。
では、その時にどんな手段があるのかを学んで知っておく事に損はありません。
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