2023年6月14日
イエシロアリのシーズン到来
毎年この季節4月末から6月末辺りの昼夜になるとシロアリの巣立ち=群飛が行われます。
仕事が終わりビールを楽しみに一息ついた頃、パタパタと家の電気や外灯に集まって来ます。
4枚の羽をオールを漕いだ様な動きで、普通見かける虫と比べると不恰好な飛び方をし、数匹から次第にゲッソリしてしまう程の異様な量が部屋中を飛び回り始めます。
掃除機で吸っては出てき、コロコロをかけては追いつかなくなり、殺虫剤をまるまる一本使ったという方までいらっしゃるのでは…
これがシロアリの群飛(ぐんぴ)と言い、羽アリが飛び回った後の始末です。
これはまだかわいい方です。
辺り一面羽羽羽!!
羽子板の様な形をしており同じ形の物がたくさん落ちていれば間違いなくシロアリということになります。
男性でも身震いをすることもありますし、女性になると夜も寝るれない状況になるかもしれませんね 泣
これがまさにシロアリの【女王様】と【王様】だけが羽を持って生まれ準備が整ったコロニーから一斉に飛び立ちます。
ある程度飛び続けると切離線と言われる部分から羽を落とし、今度は女王様がお尻からフェロモンを放ち、王様が追い回す姿が見られます。運よく二匹がつがいになり見事営巣することが出来たら新たなコロニーの誕生となります。
営巣できる可能性はとても低く、たんぱく質を多く含むシロアリはその他の虫の餌になったり鳥などもこの時を狙っているかのように捕食します。
近年では昆虫食としても注目されており研究をされている方もいらっしゃいます。
自然界で起きていることは摂理として必要不可欠な食物連鎖の一つですが、これが大切な我が家となってしまうと話は別です。
シロアリは木材を食して生きる生物です。
人間は木材を利用して家の中で暮らし安全を保って生きる生物です。
シロアリの羽アリが飛び立てる状況というのはそれなりに時間が経過し準備が整った状態ですので、家の木材を食べて巣が大きくなったと考えると、木材のダメージも大きなものになっている可能性があります。
また、羽アリが飛んだならシロアリがいなくなった!!というのは大きな間違いです。
羽アリは木材を食べません!!
木材を食べるのは職蟻(働きシロアリ)です。職蟻は一生を巣の中や木材の中で過ごすため居なくなることがありません。ひたすら木材を食べて、自然界では倒木などを土へ返す分解者としての役割を担っています。
よって家の木材が餌となれば放置した時間だけ木材の質量はなくなり、骨組みである構造材は脆く地震などにも弱い家になってしまいます。
地震などによる倒壊はシロアリや腐れによって引き起こされている調査データも存在しています。
キンチョールなどの殺虫剤を部屋中に撒き散らすと小さなお子さんや住まい手の健康を損ね、効果も一時的でしかありません。
どうしても目に見える価値という物に人は惹かれます。私もそうです。
テレビや車、嬉しく思える物にお金は使いたくなるものです。
しかし念願の家を購入した時、いろんな思いがあったのではないでしょうか。
頑張って働いて維持してこられたのではないでしょうか。
これをお読みになってくれた方が、もう一度我が家に目を向け、シロアリが付いていないかな?雨漏れしてないかな?床下配管に異常はないかな?床下に水が溜まってないかな?
などなど振り返っていただける機会になればと思います。
人にも健康診断があるように、家にも健康診断や対策が必要です。
シロアリや漏水による腐れなど大切な家のメンテナンスなど、誠意をもってご対応させて頂きます。
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